このページでは住所を貸してくれるサービスについて解説致します。
住所を貸してほしい(借りたい)方は、起業する会社の登記場所で悩んでいる、ネットショップなどを開いていて自宅の住所を公開したくないという方が多いでしょう。
公開したくない主な理由として、
・プライバシーの問題
・登記簿は誰でも見ることができる為、営業に使われたり、DMが届いたりする
・田舎や古いマンションだと信用を得られない
・自宅が「居住専用マンション」「事務所として使用してはいけない」などの規定があり、登記不可
などが挙げられます。
■プライバシーの問題
登記を自宅で行うと登記簿に自宅住所が載り、世間に公表されてしまいます。住所と住人がわかるわけですから悪用される可能性もゼロではありません。
家族が住んでいれば家族にも危険が及ぶ可能性もあるのです。
■営業に使われたり、DMが届いたりする
登記すると登記簿に載ります。登記簿は個人情報取扱事業者であれば取得することが出来ます。集めたリストは別の業者に売られ、営業に利用されます。
そうすると、突然自宅に営業マンが来たり、ダイレクトメールが届いたりします。
それ程、機会としては多くはないと思いますが、不要なことはない方がいいでしょう。
■田舎や古いマンションだと信用を得られない
自宅で登記などした場合、自宅住所が公表されます。取引先やこれから取引するお客様が会社の住所を調べたときに、古いマンションの一室などの場合信頼を得るのは難しくなるでしょう。
■自宅が登記不可
プライバシーの問題やDMが来ることは気にしなければ大丈夫ですが、物理的に登記が出来ない場合があります。どのような場合かと言うと、自宅マンションなどが「居住専用」「事務所として使用してはいけない」などの規定がある場合です。登記する場合は事前に確認しましょう。
上記の問題を解決する方法は、住所を貸してくれるサービスを利用することです。
方法はいくつかありますが、それぞれメリット・デメリットありますので用途によって決めましょう。
■レンタルオフィス
ビジネスが出来る環境と場所の提供を低価格で受けることが出来るサービスです。
住所は勿論ですが、付帯サービスとしてネット環境や電話番号なども利用可能です。事務所を借りる程ではないが、お客様対応も多いので仮のオフィスが欲しい方に便利です。
ネットショップを開設した方や起業したての方で、収入がそれ程多くない方は少しでも出費を減らしたいはずです。レンタルオフィスは便利で付帯サービスも充実していますが、月で数万円程費用が掛かりますので要らないサービスが多い場合は別の方法を探したほうが良いかもしれません。
■バーチャルオフィス
バーチャルオフィスは上記のレンタルオフィスに似ていますが、違う点が1点あります。それは、場所は基本的に利用しない点です。会議室やデスクも依頼すれば利用可能なところが多いですが、利用した時間だけ料金が取られます。
電話番号や住所は付きますので、自宅で仕事をすることが多く、対人対応がそれ程多くない方にオススメです。
会議室などを利用することが多い方はレンタルオフィスプランだと無料で使える時間が付与されますのでバーチャルオフィスで借りるより、かえって安い場合もあります。
■私書箱
私書箱とは、郵便物を預かってくれるサービスのことで郵便局やMBEジャパンなどで行われます。
郵便物の受け取りや転送が行え、基本的に住所と郵便物の受け取りに特化していますので、その分安く、ネットショップを運営していて自宅の住所を公開したくない方におすすめです。
登記も可能な私書箱もありますが、電話番号を別で申し込まなければいけなかったり、ビジネスをする上で必要なサービスは私書箱では揃いません。そのため、純粋に住所のみを借りたい方には良いですが、起業する方はバーチャルオフィスやレンタルオフィスの方がトータルで考えると安くすみます。
まとめ
まとめると、起業する方にはレンタルオフィスかバーチャルオフィスがおすすめ。どちらにするかは仕事をするスペースが必要か否か、お客様対応が多いか少ないかなどを考慮し決めましょう。
ネットショップなどを運営している方は私書箱がおすすめです。法人として事業を行うのではなく、副業などで行う場合、仕事をするスペースやそれに伴うサービスもそれ程必要になりません。純粋に住所を借りたい、そこで荷物を受け取りたい方は私書箱が一番いいでしょう。
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