沖縄には事業拠点として事務所を構える、首都圏や大都市にはない魅力が多くあります。
事業を発展させていく上でなにより大切なことは「人材・資金・流通」です。
平成10年に策定された「マルチメディアアイランド構想」以降、企業の誘致を積極的に行い、多くの企業が沖縄に進出しています。
沖縄は他県と比べ、職を探している若年者の労働者が多く、29歳以下の完全失業率が全国平均に比べて高く、若い人材を雇用しやすいことも大きな特徴です。
また、沖縄で事業を行うことによるメリットの1つに物価の安さがあります。関東の世帯二人以上の1カ月あたり支出額が31万円に対し、沖縄は全国でも支出額が最も低く、約23万円となっています。
■完全失業率(年齢層別)
沖縄県労働力調査平成27年平均および総務省労働力調査
長期時系列データより
■地域別1ヶ月あたり支出額
総務省統計局地域別1世帯当たり1か月間の収入と支出より
沖縄県ではマルチメディアアイランド構想を策定以降、情報通信関連産業の誘致に積極的に取り組んでいます。
その結果、2015年1月末までにIT企業累計346社、約26,000人の新規雇用を生み出しています。具体的な取り組みとしては、「税制面での優遇措置」「情報通信費の低減措置」「雇用奨励金の給付」といった支援から、アジアと近い場所であることを活かした「沖縄GIX」「IT人材交流促進事業」など、多くのサポートを行っています。
沖縄県内で操業あるいは事業を営む情報通信関連企業に対して、充実した支援制度が用意されています。
「情報通信産業等振興税制」那覇市など情報通信産業振興地域内でインターネット付随サービス、情報処理・提供サービス業、ソフトウェア業など対象事業を行い、設備投資等を行う情報通信関連企業に対し、法人税や地方税の課税免除または不均一課税が行われます。
「新情報通信費低減化支援事業」広域イーサネット網サービス、IP-VPNサービスの通信費の一部を補助。
「沖縄若年者雇用促進奨励金」年間120万円を限度として、規模に応じて1/3~1/4まで支払った賃金に相当する額を補助。「地域雇用開発奨励金」指定地域で県内に居住する者を継続して雇用した場合に、支給されます。
※詳しくは沖縄県HP(http://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/seisaku/kikaku/keizaitokku.html)、国、県及び各市町村の税務担当窓口にお問い合わせください。
■対象事業
■情報通信産業特別地区における実効税率
沖縄は地理的にアジアに近いため、直接アジアへの通信が可能になります。沖縄GIXでは、香港とをダイレクトでつなぎ、高速・大容量・低価格の通信を実現しています。これにより、アジア地域へ向けて動画、映像、ゲームなど大容量コンテンツの配信を行ったり、企業のデータバックアップサービスを提供することが可能になります。